自分と異なる人生の歩みへの憧れ【さよならくちびる】

オススメ

「さよならくちびる」という作品を見たことがあるだろうか。自分は昨年2019年に様々な映画作品を見たが、その中でもトップレベルに感銘を受けた作品であった。

なぜそんなにも感銘を受けたのか、自分でも言語化が非常に難しいところではあるのだが、なんとか言の葉に著していきたいと思う。

どちらかと言うと、本作の内容に言及というより本作を観て考えたことを中心に言及している記事ではあるが、ネタバレもあるので、観たい人は先に本作を観てから本記事を読むことをオススメする。

出典:さよならくちびるHP

本作は、”ハルレオ”というデュオとして活動するハル(門脇麦)とレオ(小松菜奈)、そしてその付き人であるシマ(成田凌)の3名がデュオ解散を決めてからの解散ツアーを描いた物語。その中での3人のお互いへの思いと不器用さが描かれた作品である。

自分の生き方とまるで異なる生き方へのある種の憧れ

自分は小さい頃から勉強は頑張ってきた部類の人間だ。勉強をして目標としていた高校に入り、目標としていた大学も卒業した。そんな勉学の道を歩んできたことを後悔したことはないし、今後後悔することもないだろう。

ただ楽器を持って各地のライブハウスを転々とする3人を描く本作を観てからときどき思うのは、”勉学を頑張る”以外の道を生きるという選択もあったのではないかということ。

我々26歳前後の人間が生きてきた時代というのは、インターネットの普及に伴う個人の発信が容易になったことによって、世界が多様性を受容する形へと変化してきた時代であったように思う。

そんな変化の真っ只中で幼少期から青年期を歩んできた我々の世代は、多様性の時代の到来を敏感に感じ取り行動してきた一部の人らを除いて、多くの人がそれでもなお学歴社会、年功序列の社会であるという価値観の中で教育されてきた人だろう。自分も多分に漏れずそのような人間の1人であったので、学問的な意味での勉強が非常に重要視されていた学生時代には何の疑いもなかったし、勉強さえしていれば人生問題ないだろうと普通に考えていた。

ただ、本作で今の自分と全く逆の人生を歩む3人の姿を見ていると、より多様性が強調される様になった今の時代に自分が幼少期を迎えていたら、どんな道を選んで歩んでいたのだろうとふと疑問に思うときがあるのだ。

誤解のないように言っておくと、本章冒頭にもあるようにこれまでの人生を後悔しているわけでは全くない。純粋に自分が”勉学を頑張る”以外の人生を歩んでいた場合にどのような人間であったのかに興味あって気になっているだけだ。

そんなことを考えている中で、いくつか決めたことがあるのだが、諸々の事情でそれは今はまだ書けないので、また後日どこかのブログで書いていこうと思う。

家族とも恋人とも違う仲間という人生のパートナー

本作の中で、3人は矢印が一方向にしか向かない三角関係の中にある。そして全員がその全ての矢印に気付いている。その中で根は優しくも不器用な3人は相手のことを想うが故に相手の望まぬ行動を取り、歯車がズレていき解散を決意するのだ。

しかし、解散ツアーを経る中でお互いにぶつかり合ったり理解しあったりする中で、最後には問題自体は何も解決してはいないのだが、そんな関係性を受け入れるのである。

そんなシーンを観ながら感じたのは、家族や恋人などとは異なる”仲間”という存在の価値の再認識であった。

もちろん高校の部活だったり大学のサークルだったりで共に活動していたメンバーはま紛うことなく”仲間”であったと思う。それは1つの目的、目標を共有し、困難や苦難がありつつも協力しあって乗り越えていく、そんな存在。

もちろん今でも飲みに行ったり遊びに行ったりというようなことはもちろんあるのだが、高校時代や大学時代に活動する中で感じていた充実感みたいなものは感じられていないことを自覚したのだ。

そんなことを思う中で、よさこいチームを作ろうと決意し、諸々準備をしているのである。ただ、チーム活動の構想はだいたいできたし、自分にできない部分についての協力のお願いも既に様々な方にしているのだが、自分がチーム名のネーミングにかれこれ何ヶ月も悩んでいる状況なのである。。。

コロナの影響もあって本格的な活動自体は2021年になると思うので、じっくり悩みたいと思うが、ネーミングセンスあるよという方いたらぜひ協力をお願いしたいところである。

音楽がひたすらに良い

あと本作に言及するにあたってこれだけは言っておかなければならないと思うのだが、音楽がひたすらに良いのである。本当に良い!

本作の中には「さよならくちびる」という主題歌が1曲と「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」という挿入歌2曲が登場する。それらの曲の作詞作曲を主題歌は”秦基博”、挿入歌は制作当時はまださほど注目されていなかった”あいみょん”が手掛けた。

映画のストーリーを踏まえた詞になっているので、曲自体に非常に厚みが出ているうえに、主人公である”門脇麦”と”小松菜奈”の独特な歌声がそこにさらに魂を吹き込むのである。

それらの曲は実際に映画館で観てから1年が経つ今でも、よく聴く曲のうちの1曲でになっている。

もちろん音楽だけでも聴いてもらいたいが、ぜひ映画も観てその曲の厚みも実感してもらいたいところである。

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