罪悪感の薄め方

生き方
Cartoon stick drawing conceptual illustration of man or businessman pulling hard big Iron ball chained to his leg. Business concept of guilt that lie heavy on guilty person .

誰しも失敗ってしますよね。大人になると失敗することが怖くてなかなかチャレンジすることが難しくなるものです。

とある日、京アニさんの「氷菓」という作品を見ていると、その12話「限りなく積まれた例のあれ」という話の中でこんなシーンがあった。

舞台となる神山高校で開催される文化祭で文集「氷菓」を売ることになった古典部のメンバー。その中の1人である伊原摩耶花が30部の予定だった氷菓の発注部数を誤って200部発注してしまったのだ。(30⇨200に間違えるのって勘違いにしろ記載ミスにしろ、なかなか難しいと思うのだが、、、)

伊原摩耶花がこの失敗をしたときに、他の古典部は口を揃えて「気にしなくていい。確認をしなかった私たちにも責任はある。」と慰めているのである。

もちろん似たようなシーンに私自身も現実世界で遭遇したことがあるのだが、どうも罪悪感は薄れなかった記憶がある。罪悪感を持ち続けることで脳の思考容量が余計な思考に圧迫されることで、様々なパフォーマンスが落ちると思うので罪悪感というのはなるべく早く手放せる方が良いと思う。(もちろん反省は必要である。)では、失敗した人の罪悪感を拭い去るにはどのようにするのが最も適するのかと思い、私なりの考えを書いて行こうと思う。

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罪悪感の正体

まずは罪悪感の原因を整理しよう。その原因を分解すると「周囲へ迷惑をかけた」と「その責任が自分にある」という2つの事実であり、その事実が罪悪感を生み出していると思う。とすれば、その2つをなくす、ないしは軽減すると罪悪感は薄れていくだろうと思う。

対応①:ありがちな「責任の分散」

誰かが失敗した時に、その現場でよく見られるのは「責任の分散」である。

前述した「氷菓」の中でもこれが行われている。周囲の人が口々に言う「気にしなくていい。確認をしなかった私たちにも責任はある。」という言葉。人にはよるだろうが、個人的にはこの言葉にはあまり罪悪感を希薄化するには効果が弱いように思う。なぜなら、「そう言われれば他の人にも責任はあるかもしれないが、一番クリティカルな責任は自分にあり続ける」からだ。

もちろん全く効果がないとは言わないので、慰めたいと思ったときはこの言葉をかけてあげれば良いと思う。

対応②:与えるべき「挽回のチャンス」

対応①に書いた「責任の分散」は、どこまで話をしても過去にしか目は向かず、どちらかと言えば後ろ向きな議論にしかならない。より罪悪感を払拭するために目を向けるべきは未来である。

そこで考えるべきは本人にミッションを与え、失敗をより上回るような成功体験を本人にさせることである。そうすることで、失敗した本人も自身を取り戻せるし、なんなら失敗談は笑い話にもできるかもしれない。さらには、ミッションを与えることで脳内を罪悪感ではなく、ミッションをどう達成するかという前向きな思考に変えることもできるだろう。

責任が誰にあるのかという議論をするより圧倒的に建設的で健全な対応である。

対応③:失敗の「ポジティブ変換」

対応の3つ目に、状況によってはなかなかできないことであるが、失敗のポジティブ変換というものがあると思う。失敗した事象が自分たちにとってメリットにならないかということを考えるのである。

「氷菓」の例でいくと、「30部の予定だった発注部数を誤って200部発注してしまった」ことによって、「売り上げが6,000円(作中では1冊200円で販売)しか見込めなかったところ、40,000円見込めるようになった!」と(ちょっと強引だが)ポジティブに捉え直すのである。この場合、さらに「そのために200部売り切るための方法を考えよう」と対応②に書いた「挽回のチャンス」を与えることも可能である。

それで全部売り切ることができた場合、「あなたの失敗のおかげでこれを達成できた」と伝えてあげることで、失敗した本人も失敗をポジティブなものに捉え直すことが可能だと思う。ここまでいけるともはや罪悪感を拭い去ることはできたといっても良いと思う。

まとめ

人は誰しも失敗なんかしたくないだろう。でも、失敗することは絶対にある。であれば、人が失敗したときに周囲の人がどのように対応するかが重要なのだろう。

みんなで前を向くために、みんなでより良い未来を見るために、失敗による罪悪感を拭い去り、ポジティブに捉えなおすことで、チーム全体が幸せになるだろうと思う。

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